世界で注目を集めているShopifyとは?サービスの概要や強みについて解説
みなさんは、Shopifyについてご存知でしょうか。
Shopifyは、カナダ発の世界最大のECプラットフォームです。簡単にECサイトの開設や運営ができることが特長です。ソニックムーブでも、お問い合わせを頂くことが増えております。
そこで、今回は初心者向けに、ざっくりとした入門記事を作ってみました。興味を持っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
Shopifyとは何か
Shopifyとは、サブスクリプション形式のEC構築サービスです。ECとは、オンライン上で商品やサービスの取引を行うビジネスモデルのことです。
Shopifyの場合、オンラインのみならず、実店舗でもShopify POSを使って販売ができます。国内の場合、以下のようなサービスと比較されるケースが多いです。
- colorme
- makeshop
- BASE
- stores
- futureshop
なお、余談ですがShopifyの発音は「ショピファイ」ではなく「ショッピファイ」だそうです。
Shopify構築事例
Shopifyで構築されたストアには、以下のようなものがあります。
知名度の高いストアも、Shopifyで作られている場合があります。Wappalyzerと呼ばれる拡張機能を使用すると、Shopifyで作られたストアかチェックが可能です。
Shopifyのメリット
Shopifyを選ぶ主なメリットは、以下のとおりです。
- 強いインフラ
- 豊富なアプリ
- カスタマイズ性&豊富な機能とテーマ
- 料金プランが安い
それぞれのメリットについて、詳しく解説します。
強いインフラ
メリットのひとつが、インフラの強さです。
スクラッチで開発したストアの場合、ネットでバズったりテレビで取り上げられた結果、アクセスがスパイクしてサーバーが落ちることは、珍しくありません。しかし、Shopifyはインフラがかなり強いです。
そのため、サーバが落ちて買えない、アクセスが集中して挙動が遅くなるような事態は、あまり発生しません。実際、2023年11月に出されたプレスによると、ブラックフライデーとサイバーマンデーでも、多くのアクセスを無事に処理できたそうです。
記事内では「BFCM期間のピーク時、Shopifyのプラットフォームは毎秒96万7,000件ものリクエストに対して驚異的な処理能力を発揮しました。これは毎分5,800万件のリクエストに相当します」と紹介されています。
豊富なアプリ
豊富なアプリも、Shopifyのメリットです。
ストア構築を行う際、liquidと呼ばれるShopifyのテーマ言語に手を加えて、機能追加などのカスタマイズを行ないます。Shopifyには、サードパーティー製のアプリが豊富にあり、ざっと調べたところ2024年5月時点でで8000以上ありました。
そのため、開発をするにあたって、アプリの情報収集が重要です。
カスタマイズ性&豊富な機能とテーマ
カスタマイズ性の高さ、そして豊富な機能とテーマもメリットです。
Shopifyには豊富なアプリがあるため、基本的にそれらをインストールするだけで十分開発を進められます。しかし、要件によってはストア自体にカスタマイズを行い、機能を開発する必要があります。
Shopifyの場合、オリジナルのテーマ言語であるliquidで機能の開発が可能です。liquidでもアプリでもできなければ、最終手段としてそのストア専用の完全オリジナルアプリである、カスタムアプリも作れます。
このテーマというものは、Shopifyを理解していく上でとても重要な概念です。簡単にいうと、ストアの見た目を作っているテンプレートのようなものです。
これも有料無料合わせて、かなりの数があります。Shopifyのテーマ一覧で確認できるので、ぜひ目を通してください。開発は、基本的にはストア立ち上げ時にデフォルトで設定されている、Dawnと呼ばれるテーマをベースに進めるケースが多いです。
また、ShopifyにはCMSとしての面もあります。EC部分とコーポレートサイト部分、ブログをすべて同じドメイン、管理画面から管理することが可能です。
料金プランが安い
料金プランの安さもメリットです。
Shopifyでは、一番安いベーシックプランが、月額3,650円で利用できます。最初の1ヶ月限定ですが、すべてのプランが月額150円で利用できるのも特徴です。
自社でサーバーを用意する必要もないため、初期費用のみならずランニングコストもかかりません。また、事業の規模によってプランを選択、変更できる点も魅力です。
Shopifyのデメリット
Shopifyには、メリットのみならず以下のようなデメリットも存在します。
- カスタマイズには知識が必要
- 日本の商習慣と完全には合っていない
- アプリは玉石混合
それぞれのデメリットについて、順番に解説します。
カスタマイズには知識が必要
Shopifyをカスタマイズするためには、liquidの知識が必要です。そのため、プログラミングの経験がない場合、慣れるまで時間がかかります。
また、Shopifyには多種多様なアプリがあり、それぞれの仕様(何ができるか、どこまでいじれるか)を把握する必要もあります。
日本の商習慣と完全にはあっていない
海外発のサービスのため、日本の商習慣に完全にはあっていません。
ただし、合わない部分はアプリやliquidのカスタマイズで大体のことは対応可能です。そのため、極度に心配する必要はありません。
なお、これはShopifyに限った話ではありませんが、
- スクラッチ開発したストア
- 他ECサービス
からリプレイスを行う場合、既存の機能や業務フローが100%同じ状態で進められるケースは、ほぼ無いないでしょう。ある程度はShopifyに合わせて、変えていく部分が発生します。
アプリは玉石混交
Shopifyには、さまざまなアプリがあります。アプリの種類の豊富さはメリットですが、よいアプリもあれば、使い勝手の悪いアプリもあります。
しかし、評価やShopifyからの認定アプリ(Built for shopify)をチェックすれば、そこまで大きな問題にはなりません。
パートナー制度
Shopifyには、パートナー制度が存在します。
Shopifyパートナーとは、Shopifyの公式パートナープログラムに参加している企業や個人のことです。
2023年12月21日時点で、以下の数がShopifyの公式サイトでリストアップされています。
- plusパートナー:20
- expertsパートナー:85
普通のパートナーは国内に数千社程度いますが、Shopifyパートナーは登録するだけで大丈夫です。
そのなかで、一定の実績を認められた企業が、expertsパートナーからplusパートナーへとランクアップします。
少しややこしいですが、plusパートナーだけがplusプランのストアをパートナーとして開発できるため、plusパートナー認定を受けると、かなり開発の幅が広がります。
パートナーとして構築することのメリット
パートナー構築のメリットとして、毎月一定額の報酬がもらえる点が挙げられます。
プランごとの報酬金額や条件は、Sjopifyヘルプセンターから確認できます。
目立つデメリットもないため、基本的にはパートナー登録をするとよいでしょう。
まとめ
Shopifyとは、構築事例からもわかるように、大手にも利用されているサービスです。
カスタマイズの自由度の高さによって、サイトの独自性を生み出しやすいだけでなく、インフラが強いる点は、ほかのサービスにはない大きなメリットといえます。
一方で、海外発のサービスのため、そのまま使用する前に、日本人向けにカスタマイズしなけれななりません。
しかし、都度アップデートが行われているため、課題が改善され、さらにサービスの使用感が向上する可能性もあります。
みなさんも、今後のShopifyの動向に注目しましょう!