さっと確認できる!企業用LINEアカウントの違いまとめ
LINEが公開している「LINE アカウント 2018年7-9月期 媒体資料」によると、LINEの利用者数は2018年3月末時点での国内の月間アクティブユーザーが7500万人以上だとしています。 これだけユーザーがいるのなら、それらのユーザーとつながって自社のサービスや情報を提供したいと思うのは自然な流れですが、LINEには通常のLINEのアカウントとは別にビジネス向けの企業アカウントがいくつか用意されており、それを利用することでそれを実現することができます。今回はそれらについてまとめてみたいと思います。 関連記事 LINE@とは何?一般アカウント作成のやり方
企業向けアカウントの種類と概要
LINEの企業向けアカウントとして下記のように4つ用意されていますが、ユーザーに一斉にメッセージを送信したり、1×1の個別トーク、クーポンの発行など、サービスや商品のブランド認知や販促ツールとしての機能、カスタマーサポートに活かせるためのCRMとして活用することができます。
- LINE公式アカウント
高いリーチを獲得でき、LINEに露出されるためマスメディア並のユーザー数に登録される可能性があります。 - ビジネスコネクトアカウント
公式アカウントの機能がAPIで提供され、企業の顧客DBとも連携できるなどカスタマイズ性が高いです。API型公式アカウントと呼ばれます。 - カスタマーコネクト専用アカウント
APIで連携し、AIで自動応答するなどカスタマーサポート機能を備えたCRM向けアカウントです。LINEの代理販売店を通じて提供されます。 - LINE@
個人でも無料開設できる一般アカウントと認証済みのアカウントがあり、料金プランによってメッセージのリーチ数が異なります。
各企業アカウントの提供機能比較は以下の通りです。(画像クリックで拡大できます) 引用@「LINE アカウント 2018年7-9月期 媒体資料」より もうちょっと詳しく見てみましょう。
LINE公式アカウント
LINEを使ったことがある人なら一度は見たことのあるLINE公式アカウントは、LINEのプラットフォーム上に表示されるため、スタンプ連動やスポンサードスタンプ連動などの活用も含めると下記資料のように友だち登録の増加が見込めるとされています。 引用@「LINE アカウント 2018年7-9月期 媒体資料」より 公式アカウントの気になる機能の一部をピックアップしてみます。
メッセージ機能
LINE公式アカウントの主な機能の一つしてメッセージ機能があり、メッセージは下記のような様々機能を有しています。
- リッチメッセージ・ビデオメッセージ
画像やテキスト、あるいはビデオメッセージを使ってメッセージを送ることができ、通常のテキストのメッセージよりも高い訴求効果が得られます。 - ユーザー属性/セグメントメッセージ
性別・年代・居住地(都道府県まで)・利用しているOS・友だちになってからの期間などのユーザー属性をセグメントしてメッセージを配信することができます。
アカウントを便利にする機能
下記のようにクーポンの発行によって店舗やサイトに誘導したり、ショップカードでインセンティブを付与するなどの便利な機能が多数あります。
- クーポン・イベント作成
クーポン、抽選ページ、PRページ、リサーチページが作成でき、店舗やサイトへの誘導をユーザーにプッシュできます。 - 自動応答・キーワード応答
トークでユーザーから話しかけられたら自動で応答したり、特定のキーワードに対しても設定をすることで自動応答で返信をすることができます。 - LINEショップカード
商品購入やサービス利用などで、デジタルポイントのインセンティブを付与することができます。
LINEコラボアカウント
ローソンやファミリーマートなど多数のユーザーを抱えている公式アカウントとコラボすることで、商品の販促クーポンや告知メッセージを配信できる施策も用意されています。出稿側はターゲットが明確な場合には効果的で、LINEアカウントが未開設の場合でもプッシュメッセージの効果を測定でき、運用側はアカウント費用の軽減が望めます。
LINEビジネスコネクト
上記のLINE公式アカウントの各機能を企業向けにAPIで提供されるアカウントです。 LINEのユーザー個別識別子の取得が可能となり、ユーザー単位で性別や世代、友だち属性などをセグメントし、企業が持つ独自の顧客DBと連携することでカスタマイズ性の高いメッセージ配信が可能となります。これによりクリックやコンバージョン、エンゲージメントなどを追求することができるより効果的で幅広い機能が利用できるようになります。 また、LINEビジネスコネクトのみで利用可能なテンプレートも用意されており、AIを利用したチャットや商品のお問い合わせ・相談ができる双方向によるインタラクティブなコミュニケーションが可能です。 LINEビジネスコネクトのイメージです。(画像クリックで拡大できます) 引用@「LINE アカウント 2018年7-9月期 媒体資料」より LINEビジネスコネクトについては、テクニカルパートナーとして弊社は公式認定されております。
また、実績としてもありますので下記もぜひともチェックしてみてください。
LINEカスタマーコネクト
ユーザーからのお問い合わせに対してチャットやIP電話などを通じて、ユーザーの満足度向上をサポートするための法人向けのカスタマーサポートアカウントです。APIを通じたサードパーティー製品との連携でサービスが提供されます。
4つのサービス
LINEカスタマーコネクトでは主に下記の機能を単体、またはすべてを導入をサードパーティー製品と連携して利用することができます。
- Auto Reply
FAQベースのAIが自動で応答してくれ、継続的に精度が向上可能です。 - Manual Replay
オペレーターが手動で応答するチャット機能です。 - LINE to Call
ユーザーがLINEで無料コールでき、コールセンターにIP電話でつなぎます。 - Call to LINE
IVR(自動応答電話)やオペレーターからLINEへメッセージできます。
引用@「LINE アカウント 2018年7-9月期 媒体資料」より
LINE@
LINE公式アカウントとほぼ同様の機能が使えますが、LINE上のプラットフォームに表示されにくいため、友だちを獲得するための工夫が必要となります。また、個人でも開設できる「一般アカウント」と審査が必要な「認証済みアカウント」の2つが存在します。
- 一般アカウント
個人事業主や事務所を持たない移動事業者など、審査を必要とせずにアカウントを開設することができます。
- 認証済みアカウント
実店舗事業者、証明可能なEC事業者(物販に限る)、有名人など本人確認が必要で、なおかつ審査が通った場合にのみ適用されるアカウントです。決済手段も拡張されます。
基本的に無料で開設&利用ができますが、下記のようにプランによってできる制限が設けられています。(画像クリックで拡大) まずは手軽に一般アカウントで試してから、徐々にステップアップするのがいいかでしょう。なお、費用は記事執筆時点でのものとなりますので、詳細は公開資料ページから確認してください。 引用@「LINE アカウント 2018年7-9月期 媒体資料」より LINE@の詳細についてはこちらもチェックしてみてください。 LINE@とは何?一般アカウント作成のやり方 以上となりますが、LINEの企業用アカウントをさっと確認できるように簡単にまとめてみましたが、お役に立てればです。