はじめまして!メディア事業部コンテンツデザイナーのおおにしです。
普段は主にゲームで使われるイラストを描くお仕事をしています。
動物の絵を描くのが特に好きです。
生き物、いいですよね。ウロコで覆われたかっこいい爬虫類やらヌメっとした皮膚の両生類なんかも魅力的ですが、なんといってもやはりモフモフな動物が好き!という方は多いのではないでしょうか。
モフモフ、いいですよね。見てもさわっても癒されます。
そんなこんなで今回は「思わずモフモフしたくなる様な毛並み」の描き方をご紹介しようと思います(「・ω・)「
目次
まずは毛の構造を知る事から
動物の毛っていざ絵に描くとなるとなかなか難しくて、リアルに描くには毛を一本一本描かなくてはだめなのかしら…なんて思うかもしれませんがそんな事はありません。
動物の被毛の構造を知る事でかんたんにふわっとさせるコツを掴むことができます。
多くの動物の被毛は、長く厚い保護毛と短く柔らかい下毛(綿毛)の二層になっています。
こんなかんじです
保護毛はその名のとおり皮膚を保護する役割を果たす毛です。太く固く丈夫です。
一方下毛は細くほわほわしていて体温調節機能を持っています。
イヌやネコがお家にいる方ならお分かりになるかとおもいますが、春と秋になるとごっそり抜けるあれが下毛です。アンダーコートとも言います。
少し話が逸れましたがこの二つを上手く表現できれば簡単にもふもふさせる事ができるのです!
毛を描いてみよう
構造をふんわり理解した所で早速どうやって描くのかを見て行きましょう!
ソフトはPhotoshopを使用しています。
STEP①
まずはメインになる色を置きます。今回は白です。
ぼかします。これが綿毛になります。
ぼかした上にうっすら植毛します。
この際指先ツールを使うとよりふわっとします。
このままでもふわふわ感は伝わりますが、全体的にぼやっとした印象になっているのでメリハリをつけるべく保護毛を植毛します。
\ファサァア/
ランダムに生やしつつ毛束感も意識します。心ゆくまで生やしましょう。
STEP②
手前も描いていきましょう!手順は上記のものとほぼ同じです。
基本は奥にあるものや重なりが下になるものから順に描いていきます。
影をざっくり置いてぼかします。
綿毛を描きます。毛の中の奥行を出すために影を残しつつポンポン置いてぼかします。
毛の流れを意識して保護毛を生やします。
大体の動物の毛は頭の鼻先を中心に末端(おしりや足の先耳の先)に向かって生えています。
この画像では左が頭、右がおしりと仮定し左から右に流れるように描いています。
時々あらぬ方向に生えている毛をぴょっと生やすとより自然に見えます。
綿毛!
保護毛!
完成!!!!!!
以上のポイントを押さえながらサモエドを描いてみました。
もっふもっふ
まとめ
以上速足ではありましたが毛並みの描き方でした。
一番の要点としましては「構造を知ることからコツを掴む事」です。
これは毛の描き方に限らず何を描くにしても大切な事だと思います。
どんな絵でもこれが出来ればあやふやなまま描き進めるよりもグッと絵に説得力を持たせる事ができます。
おわりに
いかがでしたでしょうか。これで無事にモフモフの自家生産が出来るようになりました。
とはいえ、温かな体温を感じられる現物のモフモフに勝るものはありませんね!
拙い説明でしたがここまで読んで下さりありがとうございました!