世界的に見てもクリエイティブワークにもっとも利用されているデザインツールは間違いなくPhotoshopでしょうが、スマートフォンの登場と共に、スマートフォンのUIデザインに特化したSketchも登場し、着々と人気を獲得しています。Sketchはバージョン49ではさらにプロトタイピング機能を実装して機能を強化しています。 ここに来てさらに新たな野心的なデザインツールInVision Studioが登場しようとしています。

InVision Studioとは?

InVisionを聞いたことがある人がいるかも知れませんが、InVisionは、アプリやWebページのプロトタイピングを利用できるコラボレーションWebサービスで、2011年の開始以来300万ユーザーが利用しており、ツイッターやNETFLIX、airbnb、salesforceなどの大企業も名を連ねる人気のサービスでもあります。 そのInVisionが近々リリースを予定しているInVision Studioとは、画面デザインのためにリデザインされた新しいプラットフォームツールで、デザイン、プロトタイプ、アニメーションが一箇所で制作できるとしています。”A new platform”と言っているあたりが、単なるツールではなくプラットフォームを目指しているのがうかがえます。 まずは紹介動画を見てください。

InVision Studioの主な特徴

InVision Studioのページから主な特徴をピックアップしてみたいと思います。

すばやく作業できるデザイン画面

直感的に操作できるベクターベースの描画ツールや、フレシキブルなレイヤースタイル、完全なピクセルベースのレイアウトなどリンク先ページを観るだけでも思わず頷いてしまいます。

デザインによるレスポンシブ

InVision Studioのレイアウトエンジンを利用することで、画面の拡大縮小時に、デザイン要素が画面やレイアウトに自動的にフィットできるようになっています。 実際にどのように活用するのか、まだ分からないのですが、サンプル動作を見る限りでは早く触ってみたいと思わせてくれます。

プロトタイピング

もはやWebサイトやアプリの画面デザインには、なくてはならないプロトタイピング機能も標準で利用できます。さらには、リンクを貼った後は即時で画面遷移が確認できるようになっています。

アニメーション作成

スマートスワイプトランジションによるスムーズに流れるような画面内のアニメーションも、カスタムイージングエディターを使って作成可能です。もう、そのままプロダクトに書き出しして利用したい気持ちにさせてくれます。

共有機能

バージョンコントロール、エンジニアのためのピクセルガイド、フリーハンドによるライブデザインコラボレーションも可能で、チームで開発を行っていく上では必須の機能とも言えます。

拡張機能

スタジオパブリックAPIを利用することで、ツールをさらに拡張させることもできます。 ざっとですが、冒頭でも紹介したようにツールではなくプラットフォームとして野心的にチャレンジするInVision Studio。紹介動画の最後には「2018年1月」リリースと思わせてくれるような内容で締めくくっていますが、現在のところ、リンク先ページで「REQUEST EARLY ACCESS」にメールを登録することで随時招待してくれるようになっています。記事執筆時点では既に日本国内で「EARLY ACCESS」版を試している人もチラホラいるようです。 ちなみに、Sketchとは違ってWindows版とMac版が利用できるようです。 そのうちまた紹介できたらと思います。

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