チェックしておきたい動画広告に関すること
動画元年だと言われる2014年。
Yahoo! Japanやサイバーエージェントが動画広告に参入するなど、様々な企業や広告媒体が熱い視線を送っていますが、動画広告についての知識として読んでおきたい記事や動向をチェックしておきたいサイトなどをピックアップしてみました。
目次
目次
- 億単位の広告効果をももたらす動画広告
- ネット動画広告市場は、2017年には640億円まで拡大する見込み
- インタラクティブ・動画広告配信をスマホで実現したGuile(ガイル)
- Facebook プレミアムビデオ広告
- ビデオ広告に特化したスマートフォンアプリ向けAppVador
- 日本の2014年の動画広告展望
- 様々な広告事例をチェックするならAdGang
- 動画広告についての市場動向についてチェック
- リワード広告がAppleによってリジェクトされる方向へ
- まとめ
億単位の広告効果をももたらす動画広告
「41秒」が生んだ5億円効果 スマホ時代の動画活用術:日本経済新聞
2013年の11月19日にYouTubeに公開されたこちらの動画は、タイヤのネット通販を展開するオートウェイによるもので、「雪道はコワイ」と題されたその内容の意外性に国内に留まらず、海外のネットメディアにも取り上げられた話題の広告動画で、2014年6月現在、この記事を執筆している時点では871万回以上再生されています。
【閲覧注意】心臓の弱い人は、見るのを控えてください。
日本経済新聞の記事によると、上記の動画を広告効果に換算すると「5億円以上」相当だと言われており、その効果に注目が集まっています。
また同記事には、下記のような米国での成功事例の紹介もあり、動画広告はアイデアにもよりますがテキストや画像のみの静止画と比べて、情報量や理解度が高い、感情を揺さぶるなどの効果が高いとされ、バイラルを生みやすいということでも注目されています。
動画の活用で先行している米国では成功事例が相次ぎ報告されている。「500ドルで制作した動画をきっかけに口臭対策ブラシの販売数が100万本以上の爆発的なヒットを記録した」「靴の販売サイトで商品の説明動画を掲載した結果、コンバージョン(成約)率が最大30%向上して返品率も改善した」などである。
ネット動画広告市場は、2017年には640億円まで拡大する見込み
2013年ネット動画広告市場規模は132億円、2017年には640億円まで拡大する見込み【シード・プランニング調査】 (1/1):MarkeZine(マーケジン)
(画像はイメージです)
市場調査会社のシード・プランニングによると、日本国内における2013年の動画広告市場は、2012年の40億円から3倍以上の132億円になるとの発表がありました。
また同社は独自の調査から、2017年には国内のインターネット動画広告市場は、640億円規模になると予測しています。
今後、どこまで市場規模が成長するのか見守りたいところです。
インタラクティブ・動画広告配信をスマホで実現したGuile(ガイル)
インタラクティブ広告、動画広告配信ソリューション:Guile(ガイル)
動画の時代が来るということで、密かに公開された弊社のスマートフォン向け動画広告配信ソリューションGuile(ガイル)です。
Guile(ガイル)は、FlashをHTML5として再生可能にする「JswfPlayer」の技術をベースとした「Flash広告配信機能」を実装しており、ゲームやクイズ形式など実際にプレイできるインタラクティブ広告を配信することができます。
また、スマートフォン専用プレーヤーを介さずにブラウザ内で動画を再生できる「動画広告配信機能」も搭載されており、画面遷移することなく動画を再生させることができます。
AMoAdでも提供させて頂いております。
Facebook プレミアムビデオ広告
動画広告が活発になっていると言われている日本国内ですが、2014年5月20日にFacebookがプレミアムビデオ広告を日本にも展開すると発表がありました。
Facebookのプレミアムビデオ広告自体は、3月に米国で既に配信されているもので、米国以外の日本、オーストラリア、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、英国にも配信されるようになったものです。
動画広告自体は15秒と時間が限定されており、スクロールして利用者の視界に入ると音声がない状態で自動再生され、タップするとフルスクリーン表示で音声が流れるようになります。また、視界から外れると動画の再生が自動的に止まるとのことです。
残念がら、この記事を執筆している時点では、一部の広告主限定の提供、また、配信されるのは数ヶ月後になるとのことです。
2013年8月時点での日本のFacebookユーザー数は2100万人と言われており、人が集まる場所に市場あり、市場が立つところに経済ありということで、今後もFacebookの動画広告だけではなく他の動向にも注目したいところです。
ビデオ広告に特化したスマートフォンアプリ向けAppVador
AppVador – ビデオ広告による認知特化型スマートフォンアプリ向けアドネットワーク
弊社ディレクターのピッピがお薦めする動画広告に特化したスマートフォンアプリ向けアドネットワークAppVadorです。
あくまでもiPhoneとAndroidアプリ内の広告に特化したもので、ネイティブのSDKをインストールする必要があり、残念ながらWebには対応していないとのことです。
こちらの動画でサンプルを確認できます。
日本の2014年の動画広告展望
2014年日本の動画広告はどうなる? ~動画広告の課題と展望~ 【コラム最終回】 |WireColumn | Exchangewire Japan
2月に公開されたトーチライトの齋藤 司氏による日本の動画広告展望で、なかなかに濃厚な内容となっています。
この記事では、とりあえず下記の用語を覚えておけばバッチリでしょう。
- プレロール:YouTubeなどのように動画を本試聴する前に表示される動画広告
- インリード:スクロールして利用者の視界に入ると音声がない状態で自動再生される動画広告。画面タップで音声を再生、また画面外に
- インバナー:通常のバナー広告枠、ディスプレイ広告枠でGoogle アドセンスに見られるような広告枠。マウスオーバーやクリックで動画が動き出すものなどがある
様々な広告事例をチェックするならAdGang
AdGang | 広告・クリエイティブ・プロモーション事例のデータベース「AdGang」(アドギャング)
個人的によくチェックしている国内外の広告事例の紹介サイトで、様々な国のクリエイティブを見るだけでも大変刺激になります。
WebやYouTubeの動画広告に限らず紙媒体やTV、DMなどの様々な広告事例も紹介しており、2014年5月31日時点で掲載事例数が2500件を突破したとのことで、これから動画広告を配信したいと考えている人やクリエイティブに携わる人にはぜひともチェックすることをお薦めしたいサイトです。
動画広告についての市場動向についてチェック
市場動向、プレイヤー状況、配信フォーマット… 急伸する動画広告領域へ飛び込む前に知っておきたいこと (1/4):MarkeZine(マーケジン)
アドエクスチェンジ、オーディエンスターゲティング等、最先端のアドテクノロジーを使ったサービスを展開しているオム二バス 代表取締役CEO山本章悟氏による記事で、動画広告を配信するにあたり、どうのようなフォーマットがあるのか、日米の動向、サイトの滞在状況などを知ることができます。
リワード広告がAppleによってリジェクトされる方向へ
ビデオを見たりソーシャルな共有で“ごほうび”をくれるアプリはApp Storeから締め出しへ…iOS 8の大改革 | TechCrunch Japan
無料アプリの中には、アドネットワークを介して配信される動画をユーザーに見せたり、他社アプリをインストールして貰ったりして「報酬」をユーザーに付与するリワード広告などによって、iPhoneの無料アプリでもマネタイズができていたこともありましたが、Appleはこれを厳しく取り締まるとのことで、場合によってはリジェクトされることもあるそうです。
スマートフォンユーザーがアプリを使うという機会は確実に増えているかと思いますが、そのアプリ内で「動画閲覧で報酬」という手法が使えなくなりますので、クリック型のCPC動画広告がメインとなると考えられ、「報酬」でユーザーを釣るのではなくクリエイティブでユーザーを引きつける必要になってくると考えられます。
ただし、これはiPhoneアプリ内での話になります。
まとめ
アメリカでは、広告費の比重がTVからオンライン動画サイトに徐々に移行しているらしく、日本もそれを追う形になるのではないかと考えられます。
他にも色々と紹介したい記事やサイトはあるのですが、ざっと見てもらっても分かるように日本国内での動画広告市場が活発化しており、今後も大きな成長を見込めるのではないでしょうか。
ざっとですが、動画広告に関して色々と関連ありそうな記事やサイトをピックアップしてみましたが、いかがでしたでしょうか。
弊社でも独自の技術でGuile(ガイル)を開発、公開いたしましたが、今後の動画広告市場が発展していく一助となれば幸いです。