【勉強会】watchOS 2が出たのでApple Watchアプリを 作ってみる
延期されていたApple Watch用のwatchOS 2が2015年9月22日にリリースされましたが、先日、弊社のソニックムーブ島根事業所主催のフロントエンドエンジニア勉強会において、勉強内容の1項目としてwatchOS 2について触れました。
今回はそれの内容を記事向けに編集してご紹介いたします。
目次
そもそもApple Watchは、売れてるのか?
Apple Watchは失敗だ!
という話もよく聞くので・・・
とりあえず調べてみました。
2015年07月08日の時点のITmediaさんの記事では、米国でのApple Watchの発売日には販売台数が3万5000台を販売したが、7月2日には5000台に落ち込んだと右肩下がりであると述べています。
4月に発売したApple Watchの販売状況についてAppleは沈黙を守っているが、今のところ売れ行きはいまいちのようだ。
Apple Watchはいまいち売れてない? – ITmedia ニュース
同様にR25さんの記事ではユーザーのこんな意見も。
「使ってみるとiPhoneのアクセサリーとしては非常に便利なのですが、AppleWatchでないとできないことが少ないので買う人も限られるのか」
Apple Watchがブレイクしない理由 | R25
発売当初はやたら否定的な記事が多かった気もします。
しかし、発売当初のiPadの販売台数と比べてみると
2015年8月28日にウォールストリートジャーナルの記事に掲載されたIDCのリポートによると、初期の販売台数においてApple WatchがiPadを上回る販売台数であると、前向きに紹介しています。
• Apple Watchの4-6月期の出荷台数は360万台
• 2010年4月3日に発売したiPadは、4-6月期の販売台数が327万台だった
• アップルが販売したのが最も価格の低い349ドル(約4万2000円)のモデルだったと想定しても、売上高は10億ドルを超える。アップル以外の企業であれば、これは紛れもない成功だ。
ウォールストリートジャーナルからの抜粋
iPadとApple Watchではカテゴリが異なったり当時とは違う状況になっていますが、それなりの販売実績やwatchOS 2の登場ということで、やるなら今でしょう!!
watchOS 2とwatchOS 1との違いを軽く紹介
画像出典:Describes how to create a Watch app for watchOS 2.
主な違いはこんな感じです。
- WatchKit ExtensionがWatch App側で動作することでレスポンスが向上する
- watchOS 1のようにApp Groups を利用してiOS AppとWatch Appでの簡易的なデータのやり取りができなくなった
- iOS Appとデータのやり取りをするならWatchConnectivityを使用してデータを同期するなどの対応が必要になる
これまでのWatchKitには下記のようなクラスしかないとてもシンプルなものだった
• WKAccessibilityImageRegion
• WKInterfaceController
• WKUserNotificationInterface Controller
• WKInterfaceDevice
• WKInterfaceObject
• WKInterfaceButton
• WKInterfaceDate
• WKInterfaceGroup
• WKInterfaceImage
• WKInterfaceLabel
• WKInterfaceMap
• WKInterfaceSeparator
• WKInterfaceSlider
• WKInterfaceSwitch
• WKInterfaceTable
• WKInterfaceTimer
watchOS 2から下記のような従来のフレームワークがウォッチ側で利用できるようになった
• ClockKit
• Contacts
• Core Data
• Core Foundation
• Core Graphics
• Core Location
• Core Motion
• EventKit
• Foundation
• HealthKit
• HomeKit
• ImageIO
• MapKit
• Mobile Core Services
• PassKit
• Security
• System Configuration
• Watch Connectivity
• WatchKit
もっといろいろ知りたい人はこちらを一読ください。
WatchKit Programming Guide: Developing for Apple Watch
Apple Watch Human Interface Guidelines – Apple Developer
軽く違いを紹介した後は、Xcodeを使って単純なアプリを作りました。
まとめ
今回の勉強会で取り扱ったwatchOS2については、下記のような事が言いたかったのですが、今後登場するであろうApple Watchの第2世代に向けてこれから準備しておくのもいいかもしれません。
- 思ったよりApple Watchは売れるているし、これから挑戦しても十分間に合う
- watchOS 2によってできることは格段に増えたが、既存のwatchOS1との両対応するには構成が変わったため大変
- watchOS 1の機能はそのまま使える(Extensionとして追加できる)ので、作りたいアプリによってどちらの構成でいくか選択するとよい
- 初心者の方でもちょっとしたものならすぐに開発できるのでチャンレジしてほしい
最後に、当日は多数の方にご参加いただきまして誠にありがとうございました。
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