イラストをより魅力的にする方法「足してみる」編
こんにちは、こばやしです。 前回の イラストをより魅力的にする方法「色彩」編 に引き続き、 何気ないイラストの魅力を簡単にUP!させるちょっとした工夫をご紹介します。
テーマに沿ったパーツを「足す」ことで簡単にそれらしくなる
簡単にそれらしく見せる、世界観をイメージさせるイラストを描くにはどうしたら良いか。
今回おすすすめするのは「足してみる」です。
前回に比べて急に抽象的な話になりましたが、、、
私がよく実践している方法は「連想ゲームで足してみる!」。
テーマからキーワードを連想し、それらをうまく装飾として描き加えていくだけというごく簡単なものです。
弊社のソーシャルアプリ「海の上のカメ農園」のアイテムを例に解説していきます。
「足してみる」 実践編
こちらは「カエルの国」をテーマにしたイベントのアイテムです。
はじめに「カエルのお城」を作ってみましょう。
カエルの王様が住むお城…何ともファンタジックなアイテムです。カエルのお城なんて現実には見たことがないので想像で描いていきます。何もないところから想像だけで作っていくのは大変ですが、単純なパーツを組み合わせることで簡単にそれらしく見せることができます。
普通にお城を描いてみました。実際にあるものを描くのはあまり難しくありません。しかしこれではただのお城です。物足りませんし、何よりぱっと見てカエルのお城というのが分かりません。
カエルのお城らしくするために、ここにいろいろと足してみます。
いったい何を足せば良いのか??
まずは「カエル」から連想するワードを挙げていくと分かりやすいです。カエルといえば緑色、おたまじゃくし、雨、ハスの葉…などなど、一般的でストレートなイメージで構いません。雨からさらに連想してカタツムリ、アジサイ、虹、水たまり…のように、キーワードをどんどん列挙します。 ある程度キーワードが出揃ったら、先程のお城に要素として組み合わせていきます。すると簡単にカエルの国のお城らしさがUP!するのです。
アマガエルのような緑色にしてみました。
地面の上ではなくハスの池に浮かべてみました。
池にかかる橋やトンネルをつけたり、虹を架けてみたり、扉の取っ手部分をおたまじゃくし型にしたりと、地味に装飾を付け足します。
やりすぎかと思うくらいモチーフを大胆に使うのも効果的です。
思い切って塔のてっぺんをカエル型にしてみました。 これで一気にカエルのお城感が出ました。
パーツひとつひとつはそこまで描きこんでいなくても、組み合わせ次第で このように複雑な(ように見える)ものができあがります。
もう一点、同じイベントのアイテム「ハスの葉っぱのテーブル」です。
これだけでもハスの葉のテーブルなので何も問題ありませんが、もうちょっと可愛くするために工夫してみます。
カエルが生活しているなら… と想像して、食べ物を乗せてみました。
いっそ食べ物もカエル型にしてみたら面白いかもしれません。
ハスの花のイスも加えます。
上記は分かりやすい例ですが、このように ただそのまま描くのではなく イメージが湧きやすいモチーフは何か? 実際に使われていたらどんなものが置いてあるのか? と考えながら、それらしい小物を足してみると、生活感・世界観が出て、見た人に「描いてあるもの以上の世界」を想像してもらえる楽しいイラストになります。
日常的に観察する癖をつける
上記に必要な連想力・想像力を身につけるためには、日常的に身のまわりのものをとにかくたくさん観察・体験・分析・吸収することが大切です。
見てきたものが物を言うといいますか、実体験なしで想像するのはすごく難しいのです。
私は、日々、生活している中で良いな~、可愛いな~と思うものに気を配り、何がどう良いのかを自問するようにしています。
なんとなく無意識に選んだように思えても、たくさんのものの中からそれを選んだのには理由があるはず!
洋服でも雑貨でも風景でも、コンビニで手にとったお菓子でも、なぜ自分はこれが良い・欲しいと思ったのか??
そしてより良くするためには自分ならどうするか?? 常にそう考える癖をつければ、感性や想像力が磨かれる! はずです。また、子供向けの絵本を読むのも想像力を鍛えるのにおすすめです。 自分の思いもよらない物語や世界が登場するので、視野が広がり柔軟な発想ができるようになります。 たまには子供心にかえって景色や物事を見てみると新たな発見があるかもしれません!!! 以上、少しでも参考になりましたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。