【勉強会】Webディレクター必見!「要件定義のクオリティを上げるコツ」(@株式会社オロ)
先日、株式会社オロさんと株式会社ソニックムーブとの共同勉強会を開催しました!(場所はオロさんのオフィス)
今回は「要件定義のクオリティを上げるコツ」をテーマに、両社のベテランディレクターがふわっとした要件定義を具体的にする方法や、制作メンバーとのコミュニケーションの取り方などについてパネルディスカッション形式で展開。
登壇者同士、「こんな時はどうする?」など質問し合ったり、参加者からの質問を取り上げ自身の実体験に基づいて回答したりと、登壇者と参加者の距離が近いフランクな雰囲気の勉強会となりました。
要件定義のクオリティを上げるためにはどんなことが必要なのか? 勉強会に出席できなかった方に向けてサクッとまとめました。ぜひご覧ください!
目次
要件定義のクオリティを上げるためには?
SONICMOOV関口(以降、SMV関口)
- 制作だとワイヤー、サイトマップは重要。あと機能一覧も大切。どんなものを作るか定義されていないと、のちのち作るものが揺らいでくる。
- デザインは想いのところから合意を取ることが大切。
- システム要件は、後で「この機能欲しい」となりがちなので確実に承認を取る。
- 要件定義は時間いくらでもかけられる。できるだけ少ない工数でやらないと顧客メリットにも繋がらない。
- 個人で進めるとふわっとしてしまいがち。周囲の先輩やエンジニア、デザイナーに相談して意見をもらう。
オロ高橋さん
- 「ふわっとした」とは、「解像度」が低い状況。発注側が作りたいものが具体的になっていない場合、完成イメージ(精緻なワイヤー)を早い段階で作るようにしている。逆に受注側がサービスや業務理解が足りていない場合、業務フロー図を作るなど根本から理解するようにする。
- “言った言わない”がおきないよう、早めに承認を得ておく(作業スコープ、検証OS、ブラウザ、機能一覧、ハイレベルサイトマップなど)。
- AかBかをはっきり決める。話が膨らんでしまい、どっちになったか後々でることがよくある。会議の終わりなどで「Aにしましょう」など決めるようにする。
……Webディレクターの役割はいわばプロジェクトの総監督。ふわっとしない要件定義にするためには、まずは目的を明確にして、プロジェクトチームの皆で意識を合わせて進めていくことが鍵となっているようです。
また、参加者の方からディレクターならではの悩みもちらほら。勉強会で挙がった主な質問をご紹介します。
参加者様からの質問
新人Webディレクターはどのように育成していますか?
<オロ高橋さん>
最初の2か月はWeb座学にてワイヤーフレーム作成、スケジュール、サイトマップなど基本資料作りから学んでもらっています。研修を経て徐々に案件へ入り、ベテランメンバーと一緒に入ってもらい仕事を覚えてもらいます。半年後には小さな案件から入ってもらうようなイメージです。周りの先輩ディレクターがサポートに入り育てています。
<SMV関口>
新卒や中途に限らずパーソナライズ、1人1人の個性に合わせて判断しています。次のステップってなんだっけ? と、自分で考えて行動ができるように仕向け、案件を通して経験したことがその人に残っているかが大切。案件は主に2人1組で一案件をやるように進めています。リスク回避という理由もありますが、2人で動くことで経験の少ない人が、ある人から学んでもらうという意図もあります。逆に経験のある人は「そこが分からなかったのか」、「そういう新しい発想もあったんだ」など気づきに繋がることもあるからです。
ディレクターに向いていると思うポイントは?
<オロ高橋さん>
マメな性格だとテストや仕様を固めるの向いていると思います。対人能力あると話を引き出すなど上流に強い…など、向き不向きというより適材適所。ディレクターは範囲が広いので難しいのですが、得意なことを伸ばしてもらわないと時間も限られているので、基本的には楽しんでもらいながら仕事をしていってほしい。
良いデザイン、駄目なデザインはどのように判断している?
<SMV関口>
良いデザインの決め手としては「要望・目的に合致しているか」ということだと思います。デザイナーがどういうコンセプトでそれを出したのか考えを聞きます。それが間違っていなかったらそのまま出しますが、完全に駄目なことはあまりありません。デザインのマネージャーにクオリティチェックを任せることもあります。ユーザーからみてどうなのかなど、第三者目線から判断するという感じです。
…などなど。
新人ディレクターの教育や具体的な制作での悩みなどもお答えさせていただきました。
勉強会のあと…!
勉強会の後には懇親会が開かれ、ピザを食べながら、お酒を飲みながら、Webディレクターもそうでない方々も自身の実体験や現在直面している悩みなど話し合いながら交流を深めました。
株式会社オロの皆様、勉強会にご参加いただきました皆様、この度は誠にありがとうございました。今後も、勉強会などを通してSONICMOOVのノウハウを活かした発信をおこなってまいります。