こんにちは。 夏真っ盛りで暑い日が続き、ビールがすすみますね! 夏はなるべく外に出たくないので、休日はもっぱら家に篭ってイラストを描いているイタヤです。

目次

厚塗りとは?

因みに下記のようなイラストを描いています。
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このような描き方は「厚塗り」といわれる技法で、不透明な画材(ガッシュや油彩など)で塗り重ねたような厚みを表現する方法です。

私はいかに効率良く、かっこ良いイラストになるか、ということを考えながら描いています。先ほどのイラストのように、手描きで主線がなく一見とても詳細に描き込んでいるように見えるイラストですが、ちょっとしたコツで短時間でまとまりのあるイラストに仕上げることができます。

今回は人物メインのこのイラストを例に短時間で仕上げるコツを書いていきたいと思います。
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塗りのパーツ分けをしたところから始めたいと思います。ペイントツールSAIを使っている人も多いかと思いますが、使用ソフトはPhotoshopです。

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コツ① 光源を決める

厚塗りをする上で一番意識すべき重要な点は、立体を把握するという事です。 色を塗る際に光源を意識する事により、コントラストをつけやすく立体感を出すことができます。 一生懸命塗り重ねていても、どうしてもボヤッした印象になってしまうという人は、意識してみてください。
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左の図のようにおおまかな形でとらえると分かりやすいですね!左上から光が当たり、右下に影ができます。

右の図のように先にグレースケールで描いてから着色していく「グリザイユ技法」という方法もあり、色がない分光と影をとらえやすいです。ただ着色が難しいので、自分に合った方法を見つけてください。

さて、おおまかにとらえた光と影を女の子に落とし込んだものがこちらです。 h02
だいたいの立体感がつかめ、これからの作業がやりやすくなったと思います!

コツ② 描き込み

プロの作品でも、一見とても手の込んでいるように見えて、よくみるとそこまで描き込んでない部分があったりします。理由としては、工数削減の場合もありますが、メインに見せたいものを目立たせるためです。 要は、全てをしっかり描き込んでいなくても完成度の高いイラストに仕上げることができるという事です。

今回のイラストは、初心者向けという事もあるので、思い切って「顔」に絞って描き込んでみます。人物のイラストの場合、一番最初に目がいく部分だからです。 up03
このように、睫毛や唇や表情を作り込みます。なかなか美人さんになりました(笑) その他は、空気遠近法の要領で遠くにいくほどぼやけるようにしていきます。

完成

最後に全体を見て色のバランスを調整して完成した作品がこちらです。 顔以外はほとんど描き込んでいないにもかかわらず、なかなか良い出来だと思いませんか?

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★オマケ……反射光
最初に設定した光の方向とは逆方向に反射した光がをさりげな~く入れます。周りにある色を少し入れると良いです。作品の完成度がグッと上がること間違いナシ!
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最後に

今回は初心者向けということもあって細かい厚塗りをしていませんが、いかがでしたでしょうか? 本来は「厚塗り」という言葉通りひたすら色を重ねる事により重厚感を出していきます。そのため結構時間がかかる作業だと思います。「たくさん作品を作りたい!」「仕事のスケジュールが短い!」場合などは是非参考にしていただけたら嬉しいです。
それでは最後までお付き合いいただきありがとうございました!またお会いしましょう!

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