前回の記事【Webデザイン入門 3】効果的な色の組み合わせ方に続き、今回は『フォント』についてです。

フォントには、和文フォント(日本語)と欧文フォント(英語)があります。
さらに分けると和文フォントの中には、明朝体、ゴシック体、楷書体、行書体、ポップ体、手書きフォントと様々なフォントがあります。
欧文フォントには、セリフ、サンセリフ、スクリプト、ディスプレイ、ゴシック体とがあります。

では、それぞれの特徴を紹介いたします。

目次

和文フォント

明朝体

縦と横の線の太さが違います。先端や末端にウロコがついています。
筆文字だと活版印刷の彫刻で再現するのが難しかったので、新たに印刷用につくられました。筆文字をベースに単純化させた書体です。

明朝体

ゴシック体

縦と横の線の太さが一緒です。先端や末端のウロコはありません。
伝統的なゴシック体には線の太さに変化があって、中央部分がちょっとだけ細くなっています。

ゴシック体

楷書体

筆文字をつなげず切り離し、筆の特徴『入り、抜き、とめ』をはっきりとさせた書体です。縦組みの文章で使われるのが一般的です。

楷書体

行書体

楷書と草書(※1)の中間ぐらいの書体。筆の味が強いです。
楷書体に比べより一層日本らしい雰囲気をもっています。

行書体

ポップ体

ポップ広告(※2)に使われている書体です。
親しみやすさが特徴です。

ポップ体

手書き風フォント

子供や女性らしい書体が多いです。
中には、荒木飛呂彦氏による漫画「ジョジョの奇妙な冒険」をイメージした『ジョジョフォント(http://fontfree.me/1369)』といった男性向けのフォントもあります。

手書き風

欧文フォント

セリフ

縦と横の線の太さが違います。先端や末端にウロコがついています。
古代ローマで使われていたことから「ローマン体」とも呼ばれています。

セリフ

サンセリフ

縦と横の線の太さが一緒です。先端や末端のウロコはありません。
ちなみに、sansはフランス語で「無し」の意味です。
「Grotesk(グロテスク)」と呼ばれることもあります。

セリフ

スクリプト

筆記体や手書き文字の要素を含んだ書体です。
カリグラフィー(※3)の文字を元に作られました。

スクリプト

ディスプレイ

フォントサイズを大きく表示するような看板や広告、タイトルなどに適した書体です。
装飾がされており、インパクトがあります。

ディスプレイ

ゴシック体

ローマ帝国で聖書などで使用された書体を元につくられています。
黒い部分の割合が多く、黒い印象が強いことから、「ブラックレター」とも呼ばれています。

ゴシック

※1 草書:早く書くことを目的に作られた書体。
※2 ポップ広告:紙に商品名と価格、キャッチコピーや説明文、手書きのイラストを施した広告。
※3 カリグラフィー:文字を美しく見せるための手法。

次は、フォントの太さについてです!
【Webデザイン入門 5】太字フォントの基礎

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