Adobe MAX2023レポート
ソニックムーブデザイナーのcake&がみです!
今回は2人でAdobe MAXに行ってきた感想をご紹介します。
目次
Adobe MAXとは
Adobe MAXとはAdobe社主催のイベントで、同社が提供しているPhotoshop、Premiere Proといったソフトウェアの新機能紹介・セミナーなどが行われます。今回は4年ぶりのオフライン開催とのことで、約3,600人もの参加者がいたそうです。
会場はみなさんご存知の東京ビックサイトでの開催です。
南館での開催だったので駅から若干歩きますが新館なので綺麗!
会場の様子
会場は1Fと4Fに分かれており、1Fにはセッションエリアや企業ブース、クリエイターさんの展示即売会および作品展示エリアが集結していました。4Fは一番大きなセッションエリアで、そこでキーノート(ソフトの新機能)の発表がありました。
1Fの会場全体の様子。とても賑わっており、軽食などのフード販売もありました。(どこも長蛇の列!)
フードの写真も撮っておこうと思ったのですがお腹が空きすぎて撮らずに食べてしまいました…
中央のMAXのロゴは、来場者が下でペイントしたものがどんどん反映されていくインスタレーションになっていました。
新機能が続々紹介!キーノートの概要
今回のキーノートではAI生成系の新機能が目白押しでした。
どのツールも、AI生成を組み合わることで、時間がかかっていた面倒な作業の効率化をはかれる内容になっていました。
AI生成というとまだネガティブなイメージも強いトピックではありますが、AI生成を上手く活用して生まれた時間をさらにクリエイティブな活動にあててほしい、というメッセージを感じました。
キーノートの新機能は深掘りしたい内容でしたのでまた別記事にする予定です!
キーノートは4Fの一番大きなメインステージで。ほぼ満席状態でした。
新機能の紹介をライブで実演しながら紹介していました。
セッション
今回我々が参加した主目的のひとつ、注目のクリエイターさん方のセッションです。
セッションエリアはメインのステージとショートセッションブースに分かれていて、各々好きななものを選んで参加できます。
ここ数年UI/UXデザイン関連のセッションが増えているのもあり、参加したいセッションが多すぎて、全てを網羅することが難しいほどでした。(また映像系のショートセッションはかなり人が溢れかえっていました・・・この辺りはトレンドが反映されているのかも?)
メインセッションは一言でいうと膨大なデータやテストの結果得られた知見の集合知といった感じでした。何のデザインをするにも応用できる重要かつ抑えておくべき基礎的な考え方が得られました。
逆にショートセッションはメインセッションほど事例のサービスが大規模ではない傾向があり、その分具体的な話が多く、すぐ実務に使えそうな実践的な内容が多かったです。
ショートセッションの一覧と実際の様子。こちらもたくさん人が集まってました!
参加したメインセッションたち
サービスデザインから紐解く、顧客理解と体験のデザイン
株式会社DeNAの高山さんのセッション。
3つのポイントを大切にしながらサービスデザインを行なっているというお話をしてくださいました。
実案件でどのように考え、整理し、形にしていったかを丁寧に解説してくださり、とてもわかりやすかったです。
これが大切だ、というのは文字にすると当たり前じゃないかと思ったりもしますが、プロジェクトを進めていく中ではなかなか抜けがちで、考慮されてなかったことって多いですよね。あるあるです。それらをちゃんと言語化して可視化していくことの大切さを改めて感じました。
BADUI: 失敗から学ぶユーザインタフェース
明治大学の中村教授によるセッション。
世にある具体的なBADUI事例をたくさん紹介していたのがとても印象的で、面白かったです。
確かに!こういうUIあるある!というのを愛ある形で語られていました。
デジタルだけではなく、世にある様々なUIをもっと観察しようって思いました。
「どうしてこうなった」ってUI、見るの楽しいですよね(当事者になるのは怖いですが)
UXリサーチによるWeb構築事例「手のひらのセントレア」
株式会社アクアリング・中部国際空港株式会社さんのセッション。
こちらのセッションで一番印象的だったのは、クライアント側(中部国際空港)のプロジェクト担当者の方も一緒に登壇されていたところです。
このような場のセッションでは大体「自分たちは何をやったのか」という点で登壇されることが殆どかと思いますが、本セッションではクライアント側の「当時どう思ったか?」であったり具体的に「どのような効果や改善を感じたか」というお話も交えてくださったので、とても貴重なお話も聞けたなと思いました。
参加したショートセッションたち
みんなとブランドをひとつなぎにする〜コミュニケーションデザインの道しるべ〜
株式会社マネーフォワード の佐藤さんによるセッション。
ブランドのVIって煩雑かつ統一感がなくなりがち、という課題に対しどうやって解決していくかお話されていました。ご紹介いただいた方法がすごく実践的だったので弊社の広報にもすぐ活用してみようと思いました!
体験デザインの視点で考えるホテルのUX
株式会社バンソウの東郷さんによるセッション。
弊社のコーポレートサイトでもご紹介している通りUXデザイナーが使用するUXデザインの手法はある程度「定型化」していると思うのですが、そういった方法が通じなかったケースについてご紹介していました。ご紹介いただいた例は結構極端なケースかもしれませんが、いきなりお客様に「UXデザイン定型セット」を持って行っても通じないのは割とある話なのかな…と思います。すごく考えさせられました。
!ニュース!
我々はグラフィック系のセッションに参加できなかったのが心残りだったのですが、12/1に再演をやってくださるそうです!要注目ですね!
出店企業・イベントでのグッズ販売
1Fのセッション会場以外以外の様子もちらりとお見せします。クリエイティブなイベントらしく、オリジナルグッズが作れたり、買えたり、フォントの見本帳がもらえたり……時間と体力があればもっと一つ一つのブースをじっくり見て回りたかったです。
オリジナル缶バッジが作れるブース。(写真は逆に奇跡的?に缶バッジの部分が隠れちゃってますが…)
モリサワさんによるフォントを使った可愛らしいグッズの展示
まとめ
今回、初めてAdobe MAX参加しましたが、気になるセッションやブース全てを網羅するのは時間がない!あれも見たいこれも見たい!と忙しくもとても楽しかったです。今回の参加経験を活かして、次はもっと効率よく回れるようになりたいです。
Adobeの新機能も、実際に目の当たりにすることで”創りたい欲”がとても刺激されました。受けた刺激の分だけ、良いものをつくっていけるように頑張りたいです!おー!