お世話になっております。
新規事業推進部ディレクターのナスです。

ディレクターといっても私は「進行管理者」というより、「プランナー」=「アイデア・企画を生み出し実行する人」でありたいなぁと大変僭越ながら思っていまして、今回はそんな話をしたいと思います(・∀・)

ドラえもんはアイデアの宝庫!

「あんなこといいな。できたらいいな。」
みなさん、ドラえもんの秘密道具で一番欲しいものはなんですか?
私は「フエール銀行」が欲しいです!!!

このドラえもんの秘密道具ですが、実に2000個以上あるといわれていてリエイター界では「ドラえもん」=「企画のバイブル」として崇められていたりもします。

また、そのほとんどがのび太の不満を解消するモノで、マーケティング的にいうと「ニーズ志向の商品」であるといえます。
この「ニーズ」という言葉はよく耳にすると思いますが、もう少し掘り下げるとマーケティング用語としては似たような言葉で下記3つの種類が存在します。

■ニーズ(Needs) – 消費者の「意識化された」必要性 =「足りないもの」
■ウォンツ(Wants) – 消費者の「意識化されていない」欲求 =「あったら良いもの」
■シーズ(Seeds) – メーカの所有している技術・材料・アイデアなど =「こんなものあったのか!」

消費者=のび太
メーカー=ドラえもん

ですねー。

私の経験上、「ニーズ」は市場調査や他社製品調査、ユーザーインタビューなどをすればそれなりにアイデアが出てくるものですが、正直一番難しいのは「ウォンツ」の商品を考えることだと思っています。

「ウォンツ」の代表格は「おもちゃ」や「ゲーム」などのエンタメ系の商品だったりします。
「なくても困らないけどあったら毎日がもっと楽しくなる♪」
そんな商品を考えるには妄想力が必要でとっっても難しい反面、面白さもいっぱいです。

そこで一つ、私が以前から考えている秘密道具アイデアをご紹介します。
※個人的な妄想話なのであまり期待しないでください(・3・)

新しい秘密道具はこれだ!

みなさんはカラオケに何かこだわりってありますか?

「本人映像じゃなきゃいやだ」とか「マニアックな曲が入っている機種がいい!」とか。
私は
「いかに原曲を忠実に再現するか」
になぜかこだわりたくなってしまいます。

例えば、
・原曲キーで歌いたい
・その歌手の声色に近づけたい
・「オーイェー」的な合いの手まで再現したい
など。

落ちぶれても大学時代、軽音楽部でコピーバンドをやっていたので「なりきり願望」が強いのかもしれないです。
でも、正直歌が別にうまくないし、音域狭いし、声が通らないし、合いの手には恥じらいもあったりで全くいい感じに歌えないんです!

助けてドラえもーーん!

★★★そんな人にぴったりの秘密道具とは!!★★★
チャラララッチャラー♪
『モノマネマイクーーー!』((≡゚♀゚≡))/

【商品概要】
●モノマネマイクとは!!
マイクを通して喋ると自分の声が好きなミュージシャンや芸能人の声質に変わる!
●利用方法
好きな声質を専用サイトからマイクにダウンロードするだけ!
●利用シーン
・カラオケでその歌手になりきる
・芸能人や声優に言って欲しいセリフを自分で言ってみる
●カラオケ以外の展開案
・吹き替えアニメアプリ
例:ガンダムのアムロの吹き替えをジャイアンの声でやるなどのパロディが楽しめるアプリ
・猪木メガホン
そのメガホンを通じて喋ると猪木の声になります。

東急ハンズなどの宴会グッズとして展開。
どうでしょう。欲しくないですか?
私だけですか?
私だけですかね・・・?
私だけですかね・・・・・・・?
・・・と安易にアイデアを考えてみましたが、こういった企画を考えるには下記についても注意してみた方が良いです。

「ありそうでないもの」かどうか

新しいサービスを考える際、
1)ありそうであるもの
2)なさそうでないもの
3)ありそうでないもの

この3つのうちどれを狙うとより新規性のある、売れるサービスが創れるのか。
答えは3)です。

1)ありそうであるもの
競合サービスが既にある場合は明確な差別化が必要です。
やりようによっては競合に勝てる要素も十分にありますが、「新規性」という意味ではちょっと弱いかもしれないですね。

2)なさそうでないもの
「なさそうなもの」というのはニーズやウォンツがまだユーザーの中にない場合が多く「時期尚早」で失敗するケースがあります。
そのサービスを提供したところでユーザーがその斬新すぎるアイデアについていけないのです。

3)ありそうでないもの
「ありそう」というのは要は「言われてみれば確かに欲しいかも!」
とイメージできそうなものの事をいいます。
そういったものでさらに競合がない状態というのは、新しいサービスを展開する上でベストな状態であるといえます。

さて、「モノマネマイク」はどうでしょうか。
現在の市場・流行や技術動向についてまとめてみましょう。

●初音ミクを代表とするボーカロイド技術の発達、浸透
●携帯や携帯ゲーム機の音声認識技術の発達、浸透
●カラオケには既に「本人映像」や「声質変更」機能はあり「なりきり願望」のウォンツは引き出されている
●第三次モノマネブーム(荒牧ようこ、青木隆二など)
うん、なんかイケそうな気がする!
ありそうな気もする!でも・・・ないんです!!!!

最後に

こうやって「こんなこといいな」を妄想し、どんどん現実に落とし込んでいく事がプランナーという仕事の醍醐味だと思います。
ソーシャルアプリ全盛期の今、ソーシャルアプリを体験したユーザーが次に求めるモノとはなんなんでしょう?
妄想してみるときっと楽しいと思います!

というわけでカラオケ業界、玩具業界の方、ぜひこの「モノマネマイク」を実現させてください!
と最後は他力本願で終了したいと思います。 ありがとうございました

【余談】
ちなみに歌が下手になる「ジャイアンマイク」というのは商品化されていますw
ご興味のある方はぜひ!
ジャイアンマイク

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